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粒径加積曲線の作成|粒度試験と液性限界・塑性限界の結果から、均等係数・塑性指数と地盤材料の工学的分類をブラウザで求める

v1.0.3 最終更新日: 2026-11-03

インストール不要で使える無料の粒径加積曲線の作成用フリーソフトです。ふるい分析と沈降分析の結果(粒径と通過質量百分率)から粒径加積曲線を描いて、礫分・砂分・細粒分の含有率と D10・D30・D60・均等係数・曲率係数を求め、液性限界(流動曲線・貫入曲線)と塑性限界から塑性指数を求めて塑性図に描きます。それらから、地盤材料の工学的分類の分類名と分類記号を、細区分と石分の記号まで求めます。入力のたびに計算し、計算書も出力できます。

このツールで検討できること
  • 粒径と通過質量百分率の表(ふるい分析と沈降分析の結果)から粒径加積曲線を描き、粗礫から粘土までの区分ごとの含有率と、礫分・砂分・細粒分、D10・D30・D50・D60、均等係数・曲率係数を求めます。
  • 液性限界を、落下回数と含水比の流動曲線か、フォールコーン法の貫入量と含水比の貫入曲線から求め、塑性限界と合わせて塑性指数・液性指数・コンシステンシー指数・活性度などを求めます。値を入れることもできます。
  • 地盤材料の工学的分類の体系で、大分類・中分類・小分類と細区分(粒径幅の広い・分級された、細粒分の種類、細粒土に混じる砂分・礫分)、石分の記号(−R1・−R2)まで、分類名と分類記号を求めます。塑性図に試料を描きます。
  • 高有機質土・人工材料と、細粒分の種類(粘性土・有機質土・火山灰質粘性土)は、観察で判別したものを選びます。
対象外・注意が必要な条件
  • 粒径加積曲線は、試験の点をすべて通るなめらかな曲線(横軸は粒径の対数)です。D10・D30・D60 の読みは、手で描いた曲線の読みと少し違うことがあります。
  • 通過質量百分率は、石分(粒径 75 mm 以上)を除いた土質材料に対する値として扱います。

適用範囲と計算上の仮定をすべて見る

1. 粒度試験

最大30行

初めに入っている粒径と通過質量百分率は入力の例です。ふるい分析と沈降分析の結果を、粒径と通過質量百分率の組で 1 行目から入れます(粒径の順でなくてかまいません。最大30行)。通過質量百分率は、石分を除いた土質材料(粒径 75 mm 未満)に対する値です。

Excel・CSV から貼り付ける

1行に1点で、「粒径(mm)」と「通過質量百分率(%)」の2列を貼り付け、「表に反映」を押します。タブ・カンマ・空白のどの区切りでも読み、数の足りない行(見出しなど)は飛ばします。

No. 粒径 d(mm) 通過質量百分率 P(%)
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粒径 75 mm 以上の石分を含むときに選びます。石分の最大粒径が 300 mm 未満なら −R2、300 mm 以上なら −R1 を分類記号の後ろに付けます。

2. 液性限界・塑性限界

細粒土(細粒分 50% 以上)は、液性限界と塑性指数で分けます。粗粒土の分類には液性限界・塑性限界を使いませんが、値は表に出します。

流動曲線(落下回数と含水比)

最大10点

初めに入っている落下回数と含水比は入力の例です。落下回数 25〜35 回の点と 10〜25 回の点を、少なくとも 2 個ずつ入れます(最大10点)。

Excel・CSV から貼り付ける

1行に1点で、「落下回数」と「含水比(%)」の2列を貼り付け、「表に反映」を押します。タブ・カンマ・空白のどの区切りでも読み、数の足りない行(見出しなど)は飛ばします。

No. 落下回数 N(回) 含水比 w(%)
1
2
3
4
5
6

塑性限界

最大6回

初めに入っている含水比は入力の例です。塑性限界は、3 回の測定の含水比の平均です(最大6回)。

測定 含水比 w(%)
1 回目
2 回目
3 回目

空のときは、液性指数とコンシステンシー指数を求めません。

3. 観察による判別

有機物を多く含むもの(高有機質土)と人工的に加工したもの(人工材料)は、観察で分類が決まります。泥炭と黒泥は、有機物の分解の程度で分けます。

細粒土は、色・有機質の臭い・地質学的な情報などを見て、粘性土・有機質土・火山灰質粘性土に分けます。粗粒土で細粒分が 5% 以上のときは、判別すると分類記号の F を Cs・O・V に替えます。「有機質で、火山灰質」は、細粒土なら有機質火山灰土 (OV)、粗粒土なら有機質土 (O) とします。

リアルタイムプレビュー(計算結果)

入力に応じて自動更新

粒度

粒径加積曲線

液性限界・塑性限界

塑性図

計算の内訳

区分ごとの含有率と D 値

分類のたどり方

流動曲線

塑性限界

塑性指数とコンシステンシー

計算方法と適用範囲 計算式・適用範囲・使用基準と参考文献

このツールで計算できること

土の粒度試験と液性限界・塑性限界試験の結果を整理し、粒径加積曲線・流動曲線・塑性図を描いて、粒度とコンシステンシーを表す値を求めます。それらの値と観察の結果から、地盤材料の工学的分類の分類名と分類記号を決めます。分類は、盛土材料の選定や土質定数の推定、柱状図の土質区分の記入などに使われます。

計算方法・使用式

  • 粒径加積曲線とは、横軸に粒径を対数目盛で、縦軸にその粒径より細かい土粒子の質量の割合(通過質量百分率)を取って描いた曲線のことです。ふるい分析と沈降分析の結果を同じ図に描き、曲線から各粒径の通過質量百分率と、通過質量百分率が 10・30・50・60% になる粒径 D10・D30・D50・D60 を読みます。
  • 粒径は、粘土(0.005 mm 未満)・シルト(0.005〜0.075 mm)・砂(0.075〜2 mm)・礫(2〜75 mm)・石(75 mm 以上)に区分され、砂と礫はさらに細・中・粗に分かれます。粘土とシルトを合わせた 0.075 mm 未満の部分が細粒分で、区分ごとの含有率は、境目の粒径の通過質量百分率の差として求めます。
  • 均等係数 Uc=D60/D10 は粒径の幅の広さを表し、値が大きいほど、いろいろな大きさの粒子を含みます。曲率係数 Uc′=D30²/(D10・D60) は、曲線のなだらかさを表します。工学的分類では、細粒分が 5% 未満の粗粒土を、均等係数が 10 以上なら「粒径幅の広い」、10 未満なら「分級された」土とします。
  • 液性限界 wL とは、土が塑性状態から液性状態に移るときの含水比のことです。キャサグランデ法では、含水比を変えた試料について、溝が合流するまでの落下回数を測ります。落下回数を対数目盛に取って点に最もよく合う直線(流動曲線)を引き、落下回数 25 回に当たる含水比を液性限界とします。
  • フォールコーン法では、円錐(コーン)を試料に落として貫入量を測ります。貫入量と含水比の点に最もよく合う直線(貫入曲線)を引き、貫入量 11.5 mm に当たる含水比を液性限界とします。
  • 塑性限界 wp とは、土が塑性状態から半固体状態に移るときの含水比のことで、ひも状に転がした試料が直径 3 mm で切れ切れになるときの含水比を、3 回以上測って平均します。塑性限界を求めることができないときや、塑性限界が液性限界以上になるときは、NP(非塑性)とします。
  • 塑性指数 Ip=wL−wp は、土が塑性を示す含水比の幅です。自然含水比 wn を使った液性指数 IL=(wn−wp)/Ip とコンシステンシー指数 Ic=(wL−wn)/Ip は、自然状態の土の硬さの目安で、IL が 1 に近いほど、液性限界に近い軟らかい状態にあります。
  • 活性度 A は、塑性指数を 2 μm 以下の粘土の含有率で割った値で、粘土鉱物の種類による塑性の強さを表します。流動指数 If は流動曲線の傾きで、落下回数が 10 倍になる間の含水比の差です。タフネス指数 It=Ip/If は、塑性限界に近い状態の土のねばり強さの目安です。
  • 地盤材料の工学的分類では、まず石分(75 mm 以上)の含有率で、岩石質材料・石分まじり土質材料・土質材料に分けます。土質材料は、観察で高有機質土と人工材料を分けたあと、細粒分が 50% 以上なら細粒土、50% 未満なら粗粒土とし、粗粒土は礫分と砂分の多いほうで、礫質土〔G〕と砂質土〔S〕に分けます。
  • 粗粒土は、細粒分と、もう一方の粗粒分(礫質土なら砂分)の含有率を 5% 未満・5% 以上 15% 未満・15% 以上に分け、中分類 { } と小分類 ( ) を決めます。15% 以上含むものは「砂質礫」のように「質」を、5% 以上 15% 未満のものは「砂まじり礫」のように「まじり」を付けて呼びます。
  • 細粒分 5% 未満の粗粒土は、均等係数で、粒径幅の広い土(記号に W)と分級された土(記号に P)に分けます。細粒分 5% 以上の粗粒土は、細粒分を粘性土・有機質土・火山灰質粘性土に判別したときに、記号の F を Cs・O・V に替えます。
  • 細粒土は、観察で粘性土〔Cs〕・有機質土〔O〕・火山灰質粘性土〔V〕に分け、粘性土は塑性図で分けます。塑性図とは、横軸に液性限界、縦軸に塑性指数を取った図のことで、A 線 Ip=0.73(wL−20) より上を粘土 C、下をシルト M とし、B 線 wL=50% より左を低液性限界 L、右を高液性限界 H とします。
  • 細粒土に砂分・礫分が 5% 以上混じるときは、その含有率に応じて「砂質粘土」「礫まじり砂質粘土」のような名前にし、記号の後ろに S・G を付けます。石分まじり土質材料は、土質材料として決めた記号の後ろに、石分の最大粒径が 300 mm 未満なら −R2、300 mm 以上なら −R1 を付けます。
  • 高有機質土は、未分解で繊維質の泥炭 (Pt) と、分解が進んで黒色の黒泥 (Mk) に分けます。人工材料は、廃棄物 (Wa) と改良土 (I) に分けます。どちらも観察で分類が決まり、粒度や液性限界・塑性限界は分類に使いません。

入力と出力

入力: 粒径と通過質量百分率の表(ふるい分析と沈降分析の結果)、石分の有無と含有率、液性限界の求め方(流動曲線・貫入曲線・値を入れる・NP・試験をしていない)と、落下回数か貫入量と含水比の表、塑性限界の含水比、自然含水比、材料の判別(土質材料・高有機質土・人工材料)、細粒分の判別。

出力: 区分ごとの含有率と礫分・砂分・細粒分、D10・D30・D50・D60、均等係数・曲率係数・最大粒径、液性限界・塑性限界・塑性指数・液性指数・コンシステンシー指数・流動指数・タフネス指数・活性度、分類名と分類記号と分類のたどり方、粒径加積曲線・流動曲線(貫入曲線)・塑性図の図。計算過程つきの帳票(計算書)も出力できます。

適用範囲・計算上の仮定

  • 粒径加積曲線は、試験の点をすべて通り、点の間で増減が逆にならない3次の曲線(単調な区分3次エルミート補間)で引きます。横軸は粒径の対数です。手で描いた曲線とは同じでないので、D10 などの読みは少し異なることがあります。点の範囲の外へは曲線を延ばしません。
  • 区分の境目の通過質量百分率は整数に丸め、含有率はその差として求めます。D 値は有効数字3桁に丸め、均等係数と曲率係数は丸めた D 値から求めます。含水比は、100% 未満なら小数1桁、100% 以上なら整数に丸めます。
  • 流動曲線と貫入曲線は、点に最小二乗法で直線を当てはめて引きます。分類の境目(細粒分 5%・15%・50%、均等係数 10、A 線・B 線など)に近い試料は、試験のばらつきで分類が変わることがあります。
  • 石分を含むときは、通過質量百分率を石分を除いた土質材料に対する値として扱い、石分の含有率は地盤材料全体に対する値として入れます。石分が 50% 以上のものは、岩石質材料 Rm とします。

使用基準・参考文献・設計者が確認すべき事項

  • 土質試験 基本と手引き(地盤工学会、第一回改訂版): 第4章 土の粒度試験(図-4.1 粒径区分、式(4.8)(4.9) 均等係数・曲率係数、図-4.11 の記入例)、第5章 土の液性限界・塑性限界試験(式(5.1)〜(5.4)、流動曲線とフォールコーン法の記入例)、第6章 地盤材料の工学的分類(図-6.2〜6.11、表-6.1〜6.4、図-6.6 塑性図、図-6.14 の記入例)と付録-2。
  • 道路土工-土質調査指針(日本道路協会、昭和61年11月 改訂版): 11-2 土の判別分類のための試験(式(11-7)(11-8) 均等係数・曲率係数、液性限界・塑性限界、液性指数・コンシステンシー指数)。

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