締固め度の計算|締固め試験の締固め曲線と砂置換法の現場密度試験から、締固め度・空気間隙率・飽和度をブラウザで判定する
インストール不要で使える無料の締固め度の計算用フリーソフトです。突固めによる締固め試験の記録から締固め曲線を描いて最大乾燥密度と最適含水比を求め、砂置換法・突砂法の現場密度試験の記録から、現場の乾燥密度と締固め度・空気間隙率・飽和度を求めます。道路土工-盛土工指針 解表5-4-4 の規定値と最も不利な測点の値を比べて判定し、締固め度の規定値を満たす施工含水比の範囲も求めます。入力のたびに計算し、計算書も出力できます。
このツールで検討できること
- 突固めによる締固め試験の記録(含水比と乾燥密度、または試料とモールドの質量)から締固め曲線を描き、曲線の頂点から最大乾燥密度と最適含水比を求めます。ゼロ空気間隙曲線も重ねて描きます。
- 砂置換法・突砂法の記録(はじめと残りの砂の質量・掘り取った土の質量)と含水比から現場の乾燥密度を求め、締固め度・空気間隙率・飽和度を求めます。含水比は、容器の質量から求めることもできます。
- 道路土工-盛土工指針 解表5-4-4 の日常管理の基準値の目安か、入れた規定値と、最も不利な測点の値を比べて判定します。
- 締固め度で判定するときは、締固め曲線が規定値を上回る含水比の範囲(施工含水比の範囲の目安)を求めます。
対象外・注意が必要な条件
- 締固め曲線は、試験の点をすべて通るなめらかな曲線(3次スプライン)です。頂点の読みは、手で描いた曲線の読みと少し違うことがあります。試験の報告書の値を使うときは「最大乾燥密度と最適含水比を入れる」を選びます。
- 施工含水比の範囲は、試験の点の含水比の範囲の中だけで求めます。
リアルタイムプレビュー(計算結果)
入力に応じて自動更新締固め試験の結果と規定値判定の条件
測点ごとの判定
締固め曲線乾燥密度と含水比
締固め曲線は、試験の点をすべて通るなめらかな曲線(3次スプライン)です。
計算の内訳
締固め試験の点と曲線の頂点
現場密度(砂置換法・突砂法)
含水比
締固め度・空気間隙率・飽和度
計算方法と適用範囲
計算式・適用範囲・使用基準と参考文献
このツールで計算できること
盛土や路床の締固めの品質を管理するために、室内の締固め試験から最大乾燥密度と最適含水比を求め、現場密度試験で測った乾燥密度との比である締固め度を求めます。締固め度で管理しにくい土に使う空気間隙率と飽和度も求め、規定値と比べて判定します。
計算方法・使用式
- 締固め試験(突固めによる土の締固め試験)では、含水比を変えた試料をモールドに入れてランマーで突き固め、それぞれの乾燥密度を求めます。乾燥密度を縦軸、含水比を横軸に取って点を結んだ曲線が締固め曲線で、頂点の乾燥密度が最大乾燥密度 ρdmax、そのときの含水比が最適含水比 wopt です。
- 突固めの方法は、ランマーの質量・落下高・モールドの大きさ・層数・回数の組み合わせで A〜E の5つがあり、試料の準備方法 a〜c と組み合わせて「A-a法」のように呼びます。突固めのエネルギーの大きい C・D・E法は、A・B法より最大乾燥密度が大きく、最適含水比が小さくなります。
- ゼロ空気間隙曲線とは、土の間隙が水だけで満たされた(飽和度が 100% の)ときの、乾燥密度と含水比の関係のことです。締固め試験の点は、この曲線より下にあります。曲線より上の点は飽和度が 100% を超えることになるので、含水比・乾燥密度・土粒子の密度を確かめ直します。
- 現場密度試験の砂置換法では、掘った試験孔に密度の分かった砂を入れ、入れた砂の質量を砂の密度で割って試験孔の体積を求めます。掘り取った土の質量を体積で割ったものが湿潤密度で、含水比で割り戻して乾燥密度を求めます。突砂法も、砂を突き固めながら入れるほかは同じ式で求めます。
- 締固め度 Dc とは、現場の乾燥密度の、最大乾燥密度に対する百分率のことです。空気間隙率 va は土の体積に占める空気の割合、飽和度 Sr は間隙に占める水の割合で、どちらも乾燥密度・含水比・土粒子の密度から求めます。高含水比の粘性土のように締固め度で管理しにくい土は、空気間隙率か飽和度で管理します。
- 盛土工指針の日常管理の基準値の目安は、締固め度では突固め方法とあわせて決められていて、どれも1回に3点以上の試験をしたときの最低値に対する値です。そのため、締固め度と飽和度は最も小さい測点の値、空気間隙率は最も大きい測点の値を規定値と比べます。測点の平均は参考として示します。
- 締固め度の規定値を満たす含水比の範囲は、締固め曲線と、最大乾燥密度に規定の締固め度を掛けた乾燥密度の水平線との、2つの交点の間です(盛土工指針 解図5-4-1 の考え方)。現場の含水比がこの範囲の外にあると、締め固めても規定の締固め度に届きません。
入力と出力
入力: 締固め試験の使い方(試験の記録から締固め曲線を描く・最大乾燥密度と最適含水比を入れる・使わない)と、突固め方法・試料の準備方法・土粒子の密度、試験の記録(含水比と乾燥密度、または試料とモールドと底板の質量とモールドの容積)、現場の乾燥密度の求め方(砂置換法・突砂法の記録・乾燥密度を入れる)と、砂の密度・漏斗の分の砂の質量・測点ごとの砂と土の質量、含水比か容器の質量、判定の基準。
出力: 締固め曲線の頂点の最大乾燥密度と最適含水比、測点ごとの乾燥密度・締固め度・空気間隙率・飽和度、最も不利な測点の値と規定値の判定、締固め度の規定値を満たす施工含水比の範囲、締固め曲線とゼロ空気間隙曲線の図。計算過程つきの帳票(計算書)も出力できます。
適用範囲・計算上の仮定
- 締固め曲線は、試験の点をすべて通る自然3次スプライン(両端の曲がりを 0 とする曲線)で引き、曲線全体で最も大きい点を頂点とします。手で描いた曲線とは同じでないので、頂点の読みは少し異なることがあります。最も大きい点が試験の範囲の端にあるときは、頂点の両側に点がそろっていないので求めません。
- 密度は小数3桁、含水比・締固め度・空気間隙率・飽和度・試験孔の体積は小数1桁に丸め、丸めた値で次の式へ進みます。規定値とは、小数1桁に丸めた値で比べます。水の密度は 1.000 g/cm³ とします。
- 施工含水比の範囲は、試験の点の含水比の範囲の中だけで求め、締固め曲線を試験の範囲の外へ延ばしません。範囲の端までに曲線が規定値まで下がらない側は、試験の範囲の外として示します。
使用基準・参考文献・設計者が確認すべき事項
- 土質試験 基本と手引き(地盤工学会、第一回改訂版): 第9章 突固めによる土の締固め試験(表-9.1 突固め方法と種類、式(9.1)〜(9.6)、図-9.7・9.8 の記入例)。
- 道路土工-土質調査指針(日本道路協会、昭和61年11月 改訂版): 9-2 現場密度の測定(式(9-1)〜(9-5)、突き砂法による現場密度の測定)、11-3 締固め試験(式(11-11) ゼロ空気間げき曲線)。
- 道路土工-盛土工指針(日本道路協会、平成22年度版): 5-4 盛土の締固め(解図5-4-1 締固め度の管理基準値と施工含水比の範囲、解表5-4-3 突固め方法、解表5-4-4 日常管理の基準値の目安、式(解5-1)〜(解5-3))。
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